発売から15年が経とうとしているiPad2。押し入れの奥から出てきたり、子ども用に残してあったりと、まだ手元にある人も多いんじゃないでしょうか。
「これ、まだ使えるのかな?」
結論から言うと、使い方次第では2026年でもまだ現役です。ただし、できることとできないことがはっきり分かれています。この記事では、iPad2の現在の実力を包み隠さずお伝えします。
2026年、iPad2を取り巻く現実
まず、iPad2のスペックをおさらいしておきましょう。
最終的にサポートされたのはiOS 9.3.5。2016年に配信されたバージョンで、そこからアップデートは完全に止まっています。Appleの公式サポートもとっくに終了。ビンテージ製品を通り越して「オブソリート製品」に分類されていて、正規の修理はもう受けられません。
「iOS 9って、どれくらい古いの?」
たとえるなら、ガラケーとスマホくらいの差があります。現在の最新iOSとは根本的な設計思想が違うんです。
セキュリティ面も厳しい状況です。最後のセキュリティアップデートは2019年7月。それ以降に見つかった脆弱性は放置されたまま。Wi-Fiにつなぐこと自体がリスクになっています。ネットバンキングやクレジットカード情報を扱うのは絶対に避けてください。
2026年でもまだ動く機能
とはいえ、まったくのガラクタかというと、そうでもありません。
電子書籍リーダーとしては十分使えます。 手持ちのPDFファイルを入れておけば、ちょっとした読書端末に早変わり。iBooksアプリはiOS 9でも問題なく動きます。Kindleアプリは残念ながら2023年頃にサポートが切れてしまいましたが、PDFビューアとしての役割はしっかり果たせます。
ミュージックプレーヤーとしても優秀。 パソコンのiTunesから曲を転送すれば、オフラインの音楽専用機として蘇ります。Apple Musicは非対応ですが、「手元にある音源を気軽に聴く」にはちょうどいい。
フォトフレーム機能も意外と使える。 設定アプリからスライドショーをオンにすれば、思い出の写真を流しっぱなしにできるデジタルフォトフレームに。
カレンダーや時計としての単機能利用。 キッチンに置いてレシピを見たり、リビングで時計代わりにしたり。ネットにつながなくても役立つシーンは意外とあります。
もう諦めるべき機能とアプリ
正直なところ、ネットを使うことに関してはかなり厳しいです。
Safariでウェブサイトを見ようにも、最近のサイトは表示が崩れたり、そもそも開けなかったり。セキュリティ証明書の関係で弾かれることも多く、Google検索すらまともに動かないケースが増えています。
YouTubeアプリはとっくに終了。SafariからYouTubeを見ようにも、動作が重すぎて実用的じゃありません。NetflixやAmazonプライムビデオもiOS 12以上が必須なので、iPad2ではインストールすらできません。
LINEも2025年にサポートが終了。コミュニケーションツールとしての役割は完全に失われています。
App Storeで新しいアプリを入れるのも、ほぼ不可能。対応しているアプリ自体がストアから姿を消していて、検索しても出てこないんです。さらに、Apple IDの二要素認証がiOS 9ではうまく動作しないことがあり、サインインすらできないケースも。
オフライン専用端末としての具体的な活用アイデア
「ネットが使えないなら、何に使うの?」と思った人に、いくつかアイデアを。
キッチン専用レシピ端末。 あらかじめPDFで保存したレシピを入れておけば、料理中にサッと確認できます。油が飛んでも惜しくないと思えば気が楽。
子どものお絵かき・動画再生マシン。 事前にダウンロードした動画ファイルを入れておけば、YouTube代わりに。お絵かきアプリもオフラインで動くものがまだ残っています。
目覚まし時計兼ミュージックプレーヤー。 ベッドサイドに置いて、お気に入りの曲で起きる。これだけで朝がちょっと楽しくなります。
「設定→一般→アクセシビリティ」から「視差効果を減らす」と「透明度を下げる」をオンにすると、動作のもたつきが少し改善します。試してみてください。
もしバッテリーが死んでいたら
長期間しまい込んでいたiPad2は、バッテリーが完全放電している可能性が高いです。
半日くらい充電しっぱなしにしてもリンゴマークが出ない場合は、バッテリー交換が必要かも。幸いiPad2は分解難易度が低く、自分で交換しやすい機種として知られています。iFixitというサイトに詳しい手順が載っていて、修理難易度は10段階中2。比較的優しい部類です。
交換用バッテリーはネットで3,000円前後で手に入ります。工具セット付きのものが多いので、初めての人でも挑戦しやすい。ただし、あくまで自己責任でお願いします。
iPad2を手放すなら今がタイミングかも
ここまで読んで「やっぱり厳しいな」と思ったなら、買い替えを検討するのもひとつの手です。
iPad 10.2インチあたりの中古なら2万円台から手に入りますし、最新のiPad 10.9インチ 第10世代でも5万円台。アプリもサクサク動いて、セキュリティも安心です。
でも、「なんとかしてiPad2を使い続けたい」という人もいるはず。愛着ってありますよね。そんな人は、ぜひオフライン専用機としての道を探ってみてください。電子書籍に音楽、フォトフレーム。できることはまだ残っています。
iPad2はいつまで使えるのか。答えは「あなたが何を求めるか次第」。ネット端末としては引退ですが、単機能のツールとしては、2026年でもまだまだ現役です。

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