みなさん、こんにちは。今使っているスマートフォンのAndroidのバージョンは、いくつになっていますか?
もし「Android 10」を使い続けているなら、注意が必要です。というのも、Android 10はすでに公式のサポート期間が終了しています。でも、「まだ普通に使えているし、大丈夫でしょ?」と感じている方も多いかもしれません。
そこでこの記事では、Android 10がいつまで使えるのか、サポート終了後にどんなリスクがあるのか、そしてこれからどうすればいいのかをわかりやすく解説していきます。
Android 10のサポートはすでに終了しています
まず、最も重要な事実をお伝えします。
Android 10は、すでに公式サポートが終了しています。
Android 10は2019年9月3日にリリースされました。一般的なAndroid OSのサポート期間はおおむね3〜4年程度であることが多く、Android 10もその例にもれず、すでにサポートライフサイクルを終えています。
これは、「もうこのバージョンでは新しい機能が追加されない」というレベルではありません。もっと深刻なのは、セキュリティアップデート(セキュリティパッチ)の提供も停止しているという点です。
セキュリティアップデートが届かなくなるということは、OSに新たな脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が見つかっても、それが修正されることはない、ということです。つまり、ウイルスやマルウェアの格好の標的になってしまうリスクが常につきまとう状態になります。
Googleも段階的に古いバージョンのサポートを廃止している
Googleは公式のデベロッパー向けドキュメントで、古いOSバージョン向けのSDK(開発キット)についても計画的にサポートを終了するポリシーを明らかにしています。
これは、アプリ開発者が最新の環境に移行することを促す動きであり、結果として古いOS向けのアプリ更新が徐々に行われなくなることを意味します。Google自身が「サポート終了」の流れを公式に認めているわけですから、Android 10の「現役」としての立場はすでに終わったと見てよいでしょう。
サポート終了後にAndroid 10を使い続けるリスク
「サポートが終了した」と言われても、実際にどんな困ったことが起きるのか、イメージが湧きにくいかもしれません。ここでは、Android 10を使い続けることで想定される具体的なリスクを3つにまとめてみました。
リスク1:セキュリティリスクが極めて高くなる
これが最大のリスクです。
先ほども触れたように、セキュリティパッチが提供されなくなると、新たに発見された脆弱性が放置されることになります。悪意のあるアプリやウイルスは、こうした修正されていない穴を狙って攻撃を仕掛けてきます。
最悪の場合、以下のような被害が考えられます。
- 個人情報(氏名、住所、電話番号)の流出
- クレジットカード情報やネットバンキングのパスワードの窃取
- スマホが乗っ取られて、身に覚えのない課金が発生する
- スマホ内の写真やデータが勝手に消去されたり、暗号化されて身代金を要求される(ランサムウェア)
「今まで何もなかったから大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんが、それは攻撃者がまだあなたの端末に興味を持っていないだけかもしれません。
リスク2:主要アプリのサポートが終了し始めている
セキュリティだけでなく、日常的に使うアプリの動作環境からも、Android 10が外れ始めています。
例えば、大手クラウドストレージサービスのBoxは、公式サポート情報でAndroid 8、9、10のサポートを終了することを明らかにしています。サポートが終了すると、新しいバージョンのアプリがインストールできなくなったり、バグ修正が行われなくなったりするため、不具合が起きてもそのまま放置されることになります。
また、国内で圧倒的なシェアを誇るコミュニケーションアプリのLINEも、すでにAndroid 10以上を動作要件としています。つまり、Android 10はLINEの動作要件ギリギリのラインに立たされているわけです。この流れは今後加速し、Android 10で動かなくなるアプリは確実に増えていきます。
リスク3:新機能や快適な操作性を享受できなくなる
Android 11以降で追加された新機能や、性能向上のための最適化は、当然ながらAndroid 10では利用できません。アプリ開発者も新しいOSの機能を活用したアプリを作るため、Android 10では動作が重くなったり、一部機能が制限されたりするケースも出てくるでしょう。
「別に新しい機能はいらない」という方もいるかもしれませんが、セキュリティとアプリのサポートは、スマホを安全に便利に使い続けるための最低限の基盤です。それが揺らぐということは、スマホの寿命が事実上終わったと考えるべきでしょう。
Android 10を使い続ける場合のリスク軽減策
とはいえ、「すぐに新しいスマホを買う余裕がない」「もう少しだけ今のスマホを使いたい」という方もいるはずです。どうしてもAndroid 10を使い続ける場合は、以下の対策を講じることで、リスクを完全には防げませんがある程度軽減できます。
対策1:セキュリティアプリを導入する
OS自体のアップデートはなくても、セキュリティアプリを導入することで、ウイルス対策や不正アクセスの検知を補完できます。ただし、セキュリティアプリは万能ではありません。あくまで「保険」として捉え、過信しないことが大切です。
対策2:ネットバンキングやクレジットカード決済は避ける
個人情報や金融情報を扱う操作は、できるだけ新しいOSのスマホやパソコンから行うようにしてください。Android 10のスマホでは、ネットバンキングのアプリを起動しない、クレジットカード情報を入力しない、といった自己防衛が有効です。
対策3:知らないアプリをインストールしない
Google Play(公式アプリストア)以外からアプリをインストールする行為は、絶対に避けてください。特に「お得な情報」や「無料」を謳う怪しいアプリは、ウイルスそのものである可能性が高いです。アプリのインストール元は、必ずGoogle Playに限定しましょう。
対策4:インターネット接続をオフにする
Wi-Fiやモバイルデータ通信をオフにすれば、外部からの攻撃を受ける経路を断つことができます。通話やカメラ、音楽プレーヤーなど、オフラインで使える機能に限定して利用するのが最も安全な使い方と言えるでしょう。
ただし、これらの対策はあくまで緊急避難的なものです。根本的な解決にはなりません。
Android 10搭載スマホは買い替えを検討すべきタイミング
では、いつ買い替えればいいのでしょうか。
結論から言えば、Android 10搭載スマホは、できるだけ早い段階での買い替えを検討することをおすすめします。
特に以下のような使い方をしている方は、リスクが高いため、早めの行動が必要です。
- ネットバンキングや証券会社のアプリを使っている
- スマホでクレジットカード決済(PayPay、d払いなど)をよく使う
- 仕事で重要なメールやファイルをスマホで扱う
- ふだんからSNSやWebブラウジングを頻繁に行う
もし今使っているスマホがAndroid 10で、なおかつメーカーからAndroid 11以降のアップデートが提供されていないなら、そのスマホは「サポート終了品」と認識したほうがよいでしょう。
近年は、GoogleのPixelシリーズやSamsungのGalaxyシリーズなど、サポート期間を7年間に延長した機種も登場しています。そうした長く安全に使えるモデルを選ぶことで、次回は同じような悩みに早く直面することを避けられます。
買い替えの際は、単に最新モデルを選ぶだけでなく、公式のサポート期間がどのくらい確保されているかを必ず確認するようにしましょう。
【よくある質問】Android 10に関するQ&A
Q1. Android 10はまだ使えますか?
A. スマホとしての物理的な動作は可能です。アプリも一部は動くでしょう。しかし、「安全に」「安心して」使い続けられるかと言えば、答えはNOです。サポートが終了している以上、セキュリティリスクが常に伴うことを理解しておく必要があります。
Q2. アップデートを確認しても「最新です」と表示されます。どういうことですか?
A. それはお使いのスマホのメーカーが、Android 11以降へのアップデートを提供していないことを意味します。Android 10が「最新」というわけではなく、メーカーがアップデートの配信を停止したため、これ以上新しいOSにバージョンアップできない状態です。
Q3. 中古でAndroid 10のスマホを買っても大丈夫ですか?
A. おすすめしません。たとえ安価でも、セキュリティリスクが高く、すぐにアプリが使えなくなる可能性があります。中古で購入するなら、少なくともAndroid 12以上で、メーカーのサポート期間が残っている機種を選ぶようにしましょう。
まとめ:Android 10は「使えるけど、使うべきではない」時代に
Android 10は、確かに今もスマホとしての動作はします。しかし、それは「使える」だけであって、「安全に使える」わけではありません。
- Android 10の公式サポートは終了しています
- セキュリティリスクが高く、アプリのサポートも終了しつつあります
- ネットバンキングやクレジット決済を使うなら、特に早めの買い替えが必須です
- どうしても使い続ける場合は、自己責任で最大限の対策を講じましょう
スマホには、私たちの大切な個人情報や財産に関わるデータが詰まっています。その守りをOSのサポート終了という理由で緩めてしまうのは、あまりにもリスクが大きいと言わざるを得ません。
まずは、今すぐ設定アプリを開いて、自分のスマホのAndroidバージョンを確認してみてください。もしAndroid 10だったなら、それが買い替えを真剣に考えるべき合図です。
最新のスマホは価格が高いイメージがあるかもしれませんが、エントリーモデルと呼ばれる比較的リーズナブルな機種や、サポート期間が長い機種も増えています。無理のない予算の中で、安全に使える選択肢を探してみてはいかがでしょうか。


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