子宮頸がんワクチンを「売ってない世代」はどうすればいい? 今からできる予防と接種の選択肢

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「売ってない世代」ってどういうこと? まずは現状を確認しましょう

「子宮頸がんワクチン、自分が子どもの頃は売ってなかった気がする…」
「もう自分は打てる年齢じゃないのかな?」
「今からでもワクチンって受けられるの?」

そんな風に思ったことはありませんか?

実は、子宮頸がんワクチンは現在も定期接種として提供されていて、対象年齢の人であれば無料で接種できます。でも、定期接種の対象にならなかった「売ってない世代」と呼ばれる方々は、どうすればいいのでしょうか。

この記事では、定期接種の対象外になった方でも今からできる予防策や、任意接種(自費)でワクチンを打つ場合の選択肢について、最新の制度を踏まえてわかりやすく解説します。

まずは、なぜ「売ってない世代」が生まれたのか、その背景から見ていきましょう。

なぜ「子宮頸がんワクチン 売ってない世代」が生まれたのか

定期接種の歴史と積極的勧奨の中止

子宮頸がんワクチンは、2013年4月から小学6年生から高校1年生相当の女子を対象に定期接種が始まりました。

しかし、その直後の2013年6月に、ワクチン接種後に多様な症状が報告されたことを受け、厚生労働省は積極的勧奨を差し控えるという異例の対応をとりました。自治体からの個別通知や積極的な呼びかけが中止され、接種率は一時的に1%未満まで低下しました。

この「積極的勧奨差し控え」の期間が長く続いたため、定期接種の対象年齢だったにもかかわらず、ワクチンについて十分な情報を得られなかったり、接種の機会を逃してしまった方々が多く生まれました。これがいわゆる「売ってない世代」の実態です。

積極的勧奨の再開とキャッチアップ接種の終了

その後、科学的な検討が進み、ワクチンと多様な症状との因果関係は認められないと評価されたことを受け、2022年4月から積極的勧奨が再開されました。

同時に、これまで接種機会を逃した方を対象にしたキャッチアップ接種も開始されました。対象は1997年度から2007年度生まれの女性で、本来は2025年3月までの期間限定で実施される予定でした。

しかし、このキャッチアップ接種の認知度が約50%にとどまったことなどから、経過措置として期間が2026年3月31日まで延長されました。

そして、2026年3月31日をもって、キャッチアップ接種は完全に終了しています。

つまり、現在(2026年6月時点)では、定期接種の対象年齢を過ぎており、かつキャッチアップ接種の対象期間も終了してしまった方は、公費(無料)で接種する道は事実上なくなっています。

今からワクチンを打つことはできるの?

結論から言うと、「売ってない世代」でも、任意接種(自費)として子宮頸がんワクチンを打つことは可能です。

定期接種の対象から外れていても、ワクチン自体は医療機関で接種できます。ただし、全額自己負担になる点と、接種できるワクチンの種類が限られている点に注意が必要です。

現在、日本で接種できるHPVワクチンは主に以下の3種類があります。

シルガード9(9価HPVワクチン)

現在、定期接種で使われている標準的なワクチンです。

  • 特徴:9種類のHPV型(16,18,31,33,45,52,58,6,11)に対応
  • 予防効果:子宮頸がんの原因となるHPV感染の約80~90%を予防できるとされています
  • 接種スケジュール:15歳未満は2回、15歳以上は3回接種
  • 対象:現在の定期接種では小学6年~高校1年相当の女子が公費で接種可能

任意接種(自費)で打つ場合も、このシルガード9が最も広い予防効果を持つ選択肢です。

ガーダシル(4価HPVワクチン)

  • 特徴:4種類のHPV型(16,18,6,11)に対応
  • 予防効果:子宮頸がんの原因の約70%を予防。尖圭コンジローマ(性感染症の一種)も予防できる
  • 接種スケジュール:3回接種

かつては定期接種でも使われていましたが、定期接種での使用は終了しています。現在は入手が難しい場合があります。

サーバリックス(2価HPVワクチン)

  • 特徴:2種類のHPV型(16,18)に対応
  • 予防効果:子宮頸がんの原因の約70%を予防
  • 接種スケジュール:3回接種

こちらも定期接種での使用は終了しており、出荷調整のため入手困難な状況が続いています。

「売ってない世代」がワクチンを打つときに知っておくべきこと

費用はどれくらいかかる?

任意接種の場合、全額自己負担になります。

医療機関によって費用は異なりますが、シルガード9の3回接種で約91,300円が一例として挙げられます(医療機関により変動します)。

ガーダシルの場合は3回で約51,700円程度が目安となりますが、入手状況によっては接種できない場合もあるため、事前に医療機関に確認する必要があります。

性交渉経験があっても効果はあるの?

「もう性交渉があるから、ワクチンを打っても意味がないのでは?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

HPVワクチンは、性交渉経験の有無にかかわらず、接種前に感染していないHPV型に対しては予防効果が期待できます

性交渉を経験していても、すべてのHPV型に感染しているわけではありません。特に9価ワクチンは9種類のHPV型をカバーしているため、未感染の型に対する予防効果を得られる可能性が高いです。

ただし、すでに感染している型については予防効果が期待できないため、効果の程度は個人によって異なります。これが「若いうちに打つことが推奨される」理由でもあります。

年齢制限はあるの?

日本では、HPVワクチンの接種対象年齢に上限はありません。45歳まで有効性が確認されているという報告もあります。

ただし、年齢が上がるほど既にHPVに感染している可能性が高くなるため、費用対効果の面で慎重に検討する必要があります。自分にとってワクチン接種が適切かどうかは、医師と相談しながら決めるのがよいでしょう。

副作用は心配?

子宮頸がんワクチンに限らず、すべてのワクチンには副反応(副作用)のリスクがあります。

主な副反応としては、接種部位の痛み、腫れ、発赤、発熱、倦怠感などが報告されています。これらの多くは一時的なものです。

重い副反応(アナフィラキシーショックやギラン・バレー症候群など)は極めて稀に発生する可能性がありますが、科学的な評価では因果関係が認められていない症状も多いことが確認されています。

副反応のリスクと予防効果を比較検討したうえで、接種の判断をすることが大切です。不安な場合は、かかりつけ医や産婦人科医に相談しましょう。

ワクチンだけじゃない!子宮頸がん予防のもう一つの柱

ワクチンは子宮頸がんの予防に非常に有効な手段ですが、ワクチンだけですべての子宮頸がんを防げるわけではありません

9価ワクチンでも子宮頸がんの原因の約80~90%しかカバーできません。残りの約10~20%は、ワクチンに含まれていないHPV型が原因となる可能性があります。

だからこそ、ワクチン接種後も定期的な子宮頸がん検診を受けることが必須です。

日本では年間約1.1万人が子宮頸がんに罹患し、約3,000人が亡くなっています。検診によって、がんになる前の段階(異形成)で発見できれば、治療も比較的早期に済むケースが多いです。

20歳を過ぎたら2年に1回の定期検診を受けることを、国も推奨しています。ワクチンと検診の両輪で、子宮頸がんのリスクを最小限に抑えましょう。

お子さんが対象年齢の場合

「自分はもう対象外だけど、娘がいる」という方もいらっしゃるでしょう。

現在、子宮頸がんワクチンの定期接種は小学6年生から高校1年生相当の女子が対象です。この年齢であれば、公費(無料)で接種できます。

接種スケジュールは、15歳未満で開始する場合は2回接種、15歳以上で開始する場合は3回接種になります。

自治体から予診票が送付される場合が多いので、お子さんが対象年齢の場合は、早めに接種を検討することをおすすめします。

よくある疑問(Q&A)

Q. 「売ってない世代」でもワクチンは打てますか?

A. はい、任意接種(自費)で打てます。 ただし、全額自己負担となり、費用は医療機関によって異なります。

Q. 子ども時代に1回だけ打ったのですが、あと何回打てばいいですか?

A. 接種したワクチンの種類や年齢、接種間隔によって必要な回数が異なります。 接種記録を確認のうえ、かかりつけ医に相談することをおすすめします。

Q. ワクチンを打ったら検診は受けなくていいですか?

A. いいえ、ワクチンだけではすべての子宮頸がんを予防できません。 ワクチン接種後も、20歳になったら2年に1回の検診を必ず受けましょう。

Q. 男性もワクチンを打てますか?

A. 4価ワクチンと9価ワクチンは男性にも接種が承認されています。 ただし、定期接種の対象にはなっていないため、任意接種(自費)での接種となります。

Q. 妊娠中や授乳中でも打てますか?

A. 妊娠中の接種は原則として推奨されていません。 授乳中の接種は可能ですが、接種前に医師に相談してください。

まとめ:今からできる予防アクション

「子宮頸がんワクチン 売ってない世代」と検索したあなたに、改めてお伝えしたいことがあります。

1. ワクチンは任意接種(自費)でも打てる
定期接種やキャッチアップ接種の対象外でも、自費負担にはなりますがシルガード9などのワクチンを接種する道は開かれています。費用は医療機関によって異なりますが、3回で約9万円程度が相場です。

2. 性交渉後でも効果は期待できる
すべてのHPV型に感染しているわけではありません。未感染の型に対しては予防効果が期待できるので、「もう手遅れ」とあきらめる必要はありません。

3. ワクチンと検診の両方が大切
ワクチンだけでなく、20歳になったら子宮頸がん検診を定期的に受けることが、自分を守る最善の方法です。

4. お子さんが対象年齢なら早めの接種を
お子さんが小学6年~高校1年相当であれば、公費(無料)で接種できます。この機会を逃さないよう、早めに自治体の案内を確認しましょう。

子宮頸がんは、ワクチンと検診によって予防可能ながんです。過去に接種機会を逃してしまったとしても、今からできることは必ずあります。

まずは、かかりつけの産婦人科や医療機関に相談してみることから始めてみてください。あなたの状況に合わせたアドバイスをもらえるはずです。

そして、もしお子さんが対象年齢なら、この記事をきっかけにワクチン接種について話し合ってみてはいかがでしょうか。正しい知識を持つことが、自分や大切な人の健康を守る第一歩になります。

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