「売ってないよ」って英語でなんて言うんだろう?
お店で欲しい商品を探しているときや、逆に店員としてお客様に「取り扱っていません」と伝えたいとき、日本語の「売ってないよ」をそのまま英語にしようとすると、ちょっと迷いますよね。
直訳すれば “We don’t sell it.” で通じはするんですが、実はこの表現、場面によってはけっこうストレートに聞こえることもあるんです。
今回は、「売ってないよ」の英語表現を、シチュエーション別にわかりやすく紹介します。友だち同士のカジュアルな会話から、お店やビジネスシーンで使える丁寧な言い方まで、ニュアンスの違いも含めて解説するので、自分に合ったフレーズを見つけてみてください。
「売ってないよ」を英語で言うときの基本の考え方
英語で「売ってないよ」と伝えたいとき、大きく分けて3つのパターンがあります。
1つ目は、「売っていない」という事実だけをストレートに伝える直訳タイプ。2つ目は、クッション言葉を入れてやわらかく伝える丁寧タイプ。3つ目は、「取り扱い」や「在庫」という視点から表現するビジネス寄りのタイプです。
どの表現を選ぶかは、「誰が誰に言うか」と「どんな場面か」で変わってきます。ここでは、それぞれの特徴をしっかり見ていきましょう。
カジュアルな場面で使える表現
We don’t sell it.
もっともシンプルで、直訳に近い表現です。
「私たちはそれを売っていません」という意味で、友人同士の会話や、あまり堅苦しくない場面で使えます。たとえば、友達が「このゲーム知ってる?」と聞いてきて、自分が働いているお店には置いていないときに「あ、それ、うちの店では売ってないよ」と伝えるようなイメージです。
ただ、この表現はシンプルなぶん、「売る気がない」「どうでもいい」というニュアンスに受け取られる可能性もあるので注意が必要です。お客様対応など、相手がいる場面では少し印象が強くなることがあります。
また、”it” のかわりに “this” や “that” を使うこともできます。
- We don’t sell this item. →(この商品は売っていません)
- We don’t sell that item. →(あの商品は売っていません)
“this” は話し手の近くにあるものや、今まさに話題になっているものを指し、”that” は少し遠くにあるものや、話題からはずれたものを指すイメージです。実際の会話では、目の前の商品なら “this”、相手がスマホの画像を見せて「これ」と言っているなら “that” を使うと自然です。
We don’t carry that.
“carry” は「運ぶ」という意味のほかに、ビジネスでは「(商品を)取り扱う」という意味でよく使われます。
“We don’t carry that.” は「その商品は(うちでは)取り扱っていません」というニュアンス。アパレルや雑貨店など、実際に商品を仕入れて販売している店舗で使われることが多い表現です。
「売っていない」というより「置いていない」「扱いの品揃えに入っていない」という感じで、お客様に対して使っても失礼になりにくいでしょう。
丁寧に伝えたいときの表現
I’m afraid we don’t have it.
” I’m afraid ” は「残念ながら」「申し訳ありませんが」というクッション言葉です。このひとことで、ぐっと丁寧でやわらかい印象になります。
そして “have” を使うことで、「在庫がある・ない」という視点から「取り扱いがない」ことを伝えられます。直訳すると「申し訳ありませんが、それはありません」といった意味です。
お客様が「こちらの商品ありますか?」と聞いてきたときに、店員が「申し訳ございません、それは取り扱っておりません」と言いたいときにぴったりの表現です。
複数の商品が対象なら、”it” を “them” に変えて “I’m afraid we don’t have them.” にすればOKです。
I’m afraid we don’t have that item.
もう少しフォーマルにしたいなら、”that item” に言い換えましょう。「その商品は」と明確にすることで、相手に「どの商品のことか」を伝えやすくなります。
“I’m afraid we don’t have that item in stock.” のように “in stock”(在庫がある)を付ければ、「在庫がない」という意味にもなりますが、「そもそも取り扱っていない」という意味にも受け取られることがあるので、文脈に合わせて使い分けてください。
The product is not available.
“available” は「入手可能な」「購入できる」という意味の形容詞です。
“The product is not available.” で「その商品は入手できません」という意味になります。ビジネスメールや、少しフォーマルな場面でよく使われる表現です。
ただ、「売っていない」というよりは「今は手に入らない」というニュアンスも含まれるので、在庫切れなのか、そもそも取り扱いがないのか、はっきりさせたい場合は “available here” と “here” を加えて、「ここでは入手できません」と限定するのがおすすめです。
- The product is not available here.
- It’s not available at this store.
のように言えば、「この店では取り扱っていません」という意味が明確になります。
これは要注意!間違いやすい表現
Not for sale.
“Not for sale” は「非売品」という意味です。
つまり、「この商品は売り物ではありません(展示品やサンプルです)」という意味になるので、「この店では売っていません」と言いたいときには使えません。意味がまったく違ってしまうので、注意しましょう。
もし「これは非売品ですか?」と聞かれたときは、”Yes, it’s not for sale.” と答えればOKですが、「売ってないよ」を表すフレーズとしては別物だと思っておいてください。
Why don’t you sell it?
これは「売ったらいいじゃない?」という提案の意味になります。
「なんで売らないの?」と尋ねているだけで、「売っていない」という事実を伝える表現ではありません。相手に「なぜ売らないのか」と理由を聞いているので、目的のフレーズとはまったく逆の意味になることもあるので気をつけましょう。
場面別・誰が誰に言うかで選ぶ英語表現
せっかくなので、実際の会話シーンを想定して、どの表現を使うのがベストか整理してみます。
友だち同士のカジュアルな会話
友人に「このゲーム、売ってる?」と聞かれたら、シンプルにこれでOKです。
- We don’t sell it.(売ってないよ)
- They don’t carry that there.(あそこでは置いてないよ)
「よ」という軽いニュアンスも、英語のトーンや表情で十分伝わります。あまり堅く考えなくて大丈夫です。
店員がお客様に伝えるとき
お客様対応では、やはり丁寧さが大切です。
- I’m afraid we don’t have it.(申し訳ありませんが、それは取り扱っておりません)
- We don’t carry that.(その商品は取り扱っていません)
- The product is not available here.(こちらの店舗では取り扱っておりません)
“I’m afraid” を入れるだけで、印象がぐっと柔らかくなります。店員として使うなら、このあたりの表現をぜひ覚えておきましょう。
電話やメールでの問い合わせ対応
対面ではないコミュニケーションでは、より正確でフォーマルな表現が求められることがあります。
- We are sorry, but that item is not available at our store.
(申し訳ございませんが、その商品は当店では取り扱っておりません) - Unfortunately, we do not carry that product.
(残念ながら、その商品は取り扱っておりません)
“We are sorry” や “Unfortunately” で始めると、とても丁寧な印象になります。ビジネスメールなどにも使いやすい表現です。
「売ってないよ」の英語表現でよくある疑問
We don’t sell it. は失礼ですか?
結論から言うと、失礼というわけではありません。ただ、「ややストレート」な表現ではあるので、親しい間柄やカジュアルな場面では問題なく使えます。
ただし、初対面のお客様や、フォーマルな場面では、”I’m afraid” を添えたり、”not available” を使ったりするほうが無難です。相手に「冷たい」「そっけない」と思われたくない場合は、ひと工夫加えましょう。
店員に「売ってない」と言われたら、どう返せばいい?
実際に買い物をしていて「売ってない」と言われたら、次のようなフレーズで返せます。
- OK, thanks anyway.(わかりました、ありがとうございます)
- Do you know where I can find it?(どこで手に入るかご存知ですか?)
- When will it be back in stock?(いつ入荷しますか?)
特に “thanks anyway” は「それでもありがとう」というニュアンスで、相手に不快感を与えずに会話を終えられる便利な表現です。
「この店では売ってない」と強調したいときは?
特定の店舗での取り扱いがないことをはっきり伝えたいなら、次のように “here” や “at this store” を加えましょう。
- We don’t sell it here.
- It’s not available at this store.
- We don’t carry that here.
これで「この店では」という限定が明確になり、相手に誤解を与えにくくなります。
「もう売ってない(販売終了した)」はどう言う?
「売り切れ」や「販売終了」のように、過去に扱っていたけれど今はない、という場合は、次のように表現します。
- It’s discontinued.(生産終了しました/販売終了しました)
- We no longer sell it.(もう取り扱っていません)
- It’s out of stock.(在庫切れです)
“discontinued” はメーカーが製造を終了した場合に使われる表現で、お店で「その商品はもう扱っていない」と言いたいときにも使えます。現在形ではなく、過去の出来事として伝えたいときは、これらの表現を覚えておくと便利です。
まとめ:「売ってないよ」は場面に合わせて使い分けよう
「売ってないよ」を英語で伝える表現は、シンプルなものから丁寧なものまでいくつかあります。改めて整理すると、こんな感じです。
- カジュアルな場面 → We don’t sell it. / We don’t carry that.
- お客様対応 → I’m afraid we don’t have it. / We don’t carry that.
- ビジネスやメール → The product is not available here. / I’m afraid we don’t have that item.
そして、絶対に間違えないでほしいのが、 “Not for sale.” は「非売品」という意味なので、「この店では売っていない」とは違うということです。
英語で「売ってないよ」と言いたくなったときは、まず「誰に言うのか」「どんな場面なのか」を考えてみてください。それだけで、自然と選ぶべき表現が見えてくるはずです。
今回紹介したフレーズを、実際の会話でぜひ試してみてくださいね。

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