2016年発売のMacBook Pro、今の状態は?
2016年に発売されたMacBook Pro——初めてTouch Barを搭載したモデルとして話題になりましたよね。
あれから約10年。
今もバリバリ使っているという方もいれば、「そろそろ買い替えかな…」と迷っている方もいるでしょう。
この記事では、MacBook Pro 2016年モデルが現在どんな状態なのか、これからも使い続けられるのか、どんなリスクがあるのかを整理していきます。
Appleの「過時(Obsolete)」指定とは
まず知っておきたいのが、Appleが定めるサポートのルールです。
Appleでは、販売終了からの年数に応じて製品を以下のように区分しています。
- ビンテージ製品:販売終了から5年超7年未満
- 過時(オブソリート)製品:販売終了から7年以上
そして2016年発売のMacBook Pro全モデルは、2024年9月に「過時製品」に指定されました。
具体的には以下のモデルが対象です。
- MacBook Pro(13インチ、2016年、Thunderbolt 3ポート2つ)
- MacBook Pro(13インチ、2016年、Thunderbolt 3ポート4つ)
- MacBook Pro(15インチ、2016年)
つまり、Appleの公式サポートの観点では、すでにサポート終了フェーズに入っているということです。
過時指定で何が変わるの?
ここが一番気になるポイントですよね。
過時製品になると、具体的に何ができなくなって、何が変わるのでしょうか。
Apple Storeや正規サービスプロバイダでの修理が原則不可
最大の影響はこれです。
Apple StoreやApple正規サービスプロバイダでのハードウェア修理が、原則として受けられなくなります。
画面の割れ、バッテリーの膨張、キーボードの不具合——どんな故障でも、Apple正規の修理窓口では対応してもらえません。
「でもバッテリー交換だけはできるって聞いたけど…」という声もあるかもしれません。
それについては、次の項目で詳しく説明します。
バッテリー交換は例外的に可能な場合もある
Macノートパソコンのバッテリー交換に限っては、販売終了から最大10年間は部品在庫次第で対応可能な場合があります。
2016年モデルは2026年時点で販売終了から約10年。
ギリギリのラインではありますが、部品があれば交換できる可能性はゼロではありません。
ただし、あくまで「部品在庫次第」です。
在庫がなければ交換不可となります。
バッテリーの減りが気になる方は、早めにAppleサポートや正規サービスプロバイダに問い合わせてみるのがよいでしょう。
macOSのアップデートはもう来ない
2016年モデルが最終対応しているOSは、macOS Big SurまたはmacOS Catalinaあたりまでです。
新しいmacOS(Ventura、Sonoma、Sequoiaなど)にはアップデートできません。
つまり、新機能は使えないだけでなく、セキュリティアップデートも提供されなくなります。
この点は、使い続けるうえで非常に大きなリスクになります。
それでも「使える」のか?実用的な観点で考える
ここまでの話を聞くと「え、もうダメなの?」と思うかもしれません。
でも、冷静に考えてみましょう。
「使えるか使えないか」は、何を目的にするかによって大きく変わります。
使えるケース
以下のような使い方であれば、実用的に十分使えると言えるでしょう。
- Webブラウジング(Safari、Chromeなど)
- メールやカレンダーの管理
- 文章作成(Word、Googleドキュメントなど)
- 表計算(Excel、Googleスプレッドシートなど)
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴
- ZoomやTeamsなどのビデオ通話(少し重くなる場合あり)
- 音楽再生、写真の整理
とくに日常的なライト作業であれば、今でも遅くはないはずです。
使い続けるのが難しいケース
逆に、以下のような用途では厳しさを感じるでしょう。
- 動画編集(4Kなど高負荷な処理)
- 3DレンダリングやCAD
- 大規模な開発環境の構築
- 最新のゲーム
- AI関連の処理(機械学習など)
また、最新のアプリやブラウザのバージョンが求められる作業も、徐々に対応できなくなっていく可能性があります。
過時製品を使い続けるリスク
では、実際に使い続ける場合、どんなリスクがあるのでしょうか。
セキュリティリスクが高まる
これが最大のリスクです。
新しいOSのセキュリティアップデートが提供されないため、脆弱性が修正されない状態が続きます。
- ウイルスやマルウェアの被害に遭いやすくなる
- 個人情報やクレジットカード情報が漏洩するリスク
- フィッシング詐欺などへの耐性が弱い
「今まで使えてたから大丈夫」とは言えません。
セキュリティ脅威は日々進化しているので、古いOSのまま使い続けることは自己責任の領域になります。
アプリの互換性が低下する
新しいバージョンのアプリが、古いOSに対応しなくなるケースが増えてきます。
- ChromeやFirefoxなどのブラウザのアップデートが止まる
- OfficeやAdobe製品の新機能が使えない
- クラウドサービスとの連携で不具合が出る
そうなると、使えるアプリが徐々に減っていくイメージです。
故障時の対応が難しい
Apple正規修理が受けられないということは、故障した場合の選択肢が限られます。
- サードパーティの修理業者に依頼する(保証や品質はまちまち)
- 自分で修理する(難易度が高い)
- 買い替える
サードパーティ修理は選択肢としてはありますが、Apple純正部品が使えるかどうかや修理後の保証は業者によって大きく異なります。
信頼できる業者を選ぶ必要があるでしょう。
2016年モデルを使い続ける場合のチェックポイント
「まだ手放したくない」「もう少し使いたい」という方に向けて、これからの使い方を考えるためのチェックポイントをまとめました。
バッテリーの状態を確認する
バッテリーは消耗品です。
約10年経過していると、かなり劣化している可能性が高いです。
- バッテリー残量の減りが早い
- 突然シャットダウンすることがある
- 膨張しているように見える
こうした症状があるなら、早めにバッテリー交換を検討しましょう。
Apple正規での対応が難しい場合は、信頼できるサードパーティ業者を探すか、買い替えのタイミングかもしれません。
セキュリティ対策を強化する
OSのアップデートが来ない分、別の対策が必要です。
- ブラウザは最新版を維持できるものを使う(Firefoxなどは比較的長くサポートされる場合あり)
- ファイアウォールやアンチウイルスソフトを導入する
- 重要なデータはこまめにバックアップする(外付けHDDやクラウド)
- 不審なサイトやメールに注意する
「もう大丈夫」と思わず、自分で守る意識を持つことが大切です。
用途を限定する
仕事のメイン機として使うのはリスクが高いかもしれません。
- サブ機として使う
- 家族の共有用や子供用にする
- 特定の作業(動画視聴や音楽再生など)に特化させる
「何に使うか」をはっきりさせておくと、買い替えの判断もしやすくなります。
よくある疑問
ここで、読者の方からよく寄せられる疑問に答えておきます。
Q. 過時製品でもバッテリー交換はできるの?
A. 可能な場合もあります。
Appleのルールでは、Macノートパソコンのバッテリー交換は販売終了から最大10年間、部品在庫次第で対応可能です。
2016年モデルはギリギリのラインなので、気になる方はすぐにAppleサポートに問い合わせてみてください。
Q. 最新のmacOSにアップデートできる?
A. できません。
2016年モデルの最終対応OSはBig SurまたはCatalinaあたりまでです。
新しいOSには非対応のため、最新機能やセキュリティアップデートは受けられません。
Q. セキュリティはどうすればいい?
A. 自己対策が必要です。
OSアップデートが来ない分、ブラウザの最新化やアンチウイルスソフトの導入、バックアップの徹底など、自分でリスクを減らす工夫が求められます。
Q. まだ売却や下取りはできる?
A. Apple公式の下取りプログラムにはおそらく対象外です。
ただし、中古市場での販売は可能です。
ただ、過時製品というステータスが価格に影響するため、「修理不可」「サポート終了」であることを明記したうえで出品するのが一般的です。
まとめ:MacBook Pro 2016年モデル、これからどうする?
ここまで読んでいただき、状況がだいぶクリアになったのではないでしょうか。
MacBook Pro 2016年モデルは、2024年9月にAppleの「過時製品」に指定されました。
つまり:
- Apple正規修理は原則不可(バッテリー交換は例外的に可能な場合あり)
- 新しいmacOSへのアップデートはなし
- セキュリティアップデートも提供されない
- 実用的にはライトな用途ならまだ使える
「まだ使えるかどうか」は、あなたの使い方とリスク許容度次第です。
- 日常的なWeb閲覧や文書作成がメインなら、まだしばらく使える
- 動画編集や開発など高負荷な作業にはもう向かない
- セキュリティリスクを気にするなら買い替えを検討したほうがよい
いずれにせよ、「今の自分の使い方に合っているか」を冷静に見直すことが大切です。
もし買い替えを検討するなら、最新のMacBook ProやMacBook Airは性能が格段に向上しています。
M1チップ以降のモデルはバッテリー持ちも処理速度も段違いなので、一度比較してみる価値はありますよ。
まずはバッテリー状態を確認して、自分の使い方と照らし合わせてみてください。
そのうえで、「このまま使い続けるか」「買い替えるか」 を決めるのがよいでしょう。

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