スマホの画面に「4G」と表示されているのを見るたび、「これっていつまで普通に使えるんだろう?」と、ちょっとした不安を感じることってありますよね。ニュースで「5G」という言葉を聞くたびに、自分の端末が急に古くなってしまうんじゃないかと心配になる方も少なくないはずです。
実は、結論から言ってしまうと、大手キャリアが4Gサービスを完全に終了する時期は、まだかなり先の話です。慌てて機種変更をする必要はまったくありません。ただし、「なんとなく大丈夫」で済ませず、きちんと現状を知っておくと、今後の買い替えや契約のプランを考えるときにとても役立ちます。
この記事では、ドコモ、au、ソフトバンクといった主要キャリアの公式発表をベースに、4Gがいつまで使えるのか、そして私たちが今から考えておくべきことを、わかりやすく会話するような形でお伝えしていきますね。
なぜ「4G終了」が話題になるのか?その背景をざっくり解説
まずは、どうしてこんなに「4Gが終わる」という話が気になるのか、その理由を簡単に整理しておきましょう。これには、大きく二つの波が関係しています。
一つ目の波:5Gへの移行が本格的に始まった
2020年の春から、日本でもいよいよ第5世代移動通信システム、いわゆる5Gの商用サービスがスタートしました。「超高速」「超大容量」「超低遅延」といったキャッチフレーズとともに、新しい時代の幕開けを感じた方も多いでしょう。キャリアのCMでも、最新の5G対応スマホが次々に登場するようになると、どうしても「4Gはもう古いのかな」という気持ちになってしまうのは自然なことです。
二つ目の波:実際に終了した「3G」の記憶
さらに「終了」という言葉にリアリティを与えているのが、つい最近まで私たちのすぐ隣で動いていた3Gサービスの停波です。auが2022年3月末に、ソフトバンクが2024年1月末に、ドコモが2026年3月末に3Gサービスを終了しています。実際に「お手持ちの端末は使えなくなります」という案内が届いたり、周りの人がガラケーからスマホに買い替えたりするのを目の当たりにすると、「次は4Gの番なんだな」と感じるのは当然ですよね。
このような背景があるからこそ、「4Gはいつまでなんだろう?」という素朴な疑問が、多くの人にとって切実なものになっているのです。
4Gはいつまで使える?大手キャリア3社の公式見解
それでは、一番気になる本題に入りましょう。「4Gはいつまで使えるのか?」という問いに対する、2026年5月時点での最新の答えはこうです。
ドコモ、au、ソフトバンクの3社すべてが、「現時点で4Gサービスの終了時期は未定」と公式に表明しています。
「なんだ、はっきりしないな」と思われるかもしれませんが、これがとても重要な事実なんです。それぞれのキャリアがどのように言及しているのか、もう少し詳しく見てみましょう。
NTTドコモの場合
ドコモは、4G(Xi/FOMA)の後継である5Gについて、「4Gのネットワークも活用しながら5Gエリアを拡大していく」という方針を明確に打ち出しています。つまり、4Gの設備をすぐに停波させるような計画はなく、むしろ当面は4Gと5Gをうまく連携させる「ノンスタンドアローン方式」という形で、みんなが快適に通信できる環境を整えていく考えです。
auの場合
auも同様に、4G LTEサービスについての終了時期を公表していません。KDDIは「5Gが本格的に普及するまでは、4G LTEが通信の基盤を支える」という趣旨の説明をしており、基地局などの設備も当面は維持されていくと考えられています。5Gエリアが拡大中の今、4Gの重要性が突然なくなることはない、というわけです。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクも、4G LTEと5Gを組み合わせたサービス提供を続けるとしています。3G停波を完了させたばかりというタイミングでもあり、次の段階である4Gの終了については、まだ何も具体的なことは決まっていません。こちらも「4Gサービスは今後も提供を継続する」というスタンスです。
このように、どのキャリアも足並みをそろえるように「終了時期は白紙」というのが今の状況です。3Gの停波には、開始から終了までにおよそ20年という長い時間がかかったことを考えると、4Gも少なくとも今後5年や10年で急に使えなくなるようなことは、ほぼ考えられないでしょう。
なぜすぐに終了しないのか?4つの理由
「なぜキャリアは、4Gをすぐに終了しないのか?」というのも気になるところですよね。いくつかの明確な理由があります。
理由①:あらゆるインフラとしての役割
4Gは、もはや単なる「スマホの通信手段」ではありません。たとえば、コンビニやスーパーにある決済端末、タクシーやバスの運行管理システム、私たちの街のあちこちで見かける自動販売機の在庫管理、さらには鉄道や物流のデジタル無線の代替としても、4G回線は深く入り込んでいます。こうした重要な社会インフラを支える回線を、簡単に止めるわけにはいかないのです。
理由②:IoT機器の爆発的な普及
スマートメーターや遠隔監視カメラ、農業用センサーなど、数えきれないほどのIoT機器が、省電力で安定した通信ができる4G、特に「LTE-M」や「NB-IoT」といった規格で動いています。これらの機器は一度設置したら10年以上交換しない前提のものがほとんどです。これらの存在が、長期にわたる4Gネットワークの維持を必要としています。
理由③:5Gのエリアカバーという課題
5Gは非常に高速ですが、電波が届きにくいという特性があります。特に地方や山間部、建物の中など、あらゆる場所を5Gだけでカバーするには、莫大な時間と投資が必要です。そこを埋めるのが、広範囲をカバーできる4Gの電波です。キャリアの戦略として、5Gのエリアが全国をすっぽり覆うまで、4Gは無くてはならない「下支え役」を担い続けます。
理由④:世界中で現役のテクノロジー
これは世界的な視点ですが、4Gの後継技術が5Gに一本化されるとは限らない、という見方もあります。海外では、5Gではなく「5G Advanced(5.5G)」、あるいは将来的には「6G」への移行が視野に入っています。通信技術は世代交代を繰り返しますが、そのたびに前の世代の電波が不要になるわけではなく、長期間にわたって複数の世代が共存するのが普通なのです。
これらの理由から、4Gは少なくともあと10年以上は、社会の縁の下の力持ちとして働き続けることが確実視されています。通信業界の専門家の間でも、「2030年代半ばまでは、メインの通信インフラとして活躍し続けるだろう」というのが共通認識です。
では、何に備えればいいのか?今から考えるべきこと
「4Gがすぐに終わらないのはわかった。じゃあ、今は何もしなくていいの?」というと、そういうわけでもありません。突然の「停波」を恐れる必要はありませんが、ゆるやかな変化にはやがて直面します。今から頭の片隅に置いておくといいのは、次の3つのポイントです。
1. 自分の利用スタイルと端末を知っておく
今お使いのスマホが4G専用端末なのか、それとも5Gにも対応しているのかを、この機会に確認してみましょう。すでに5G対応のスマホを使っているなら、エリア内では自動的に5Gを利用し、そうでない場所では4Gにつながるという、ベストな状態で使い続けられます。
一方で、たとえ今4G専用のスマホを使っていたとしても、あと数年はまったく問題なく快適に使えます。ただし、その端末のバッテリーがへたってきたり、OSのアップデートが終了してセキュリティが心配になったりしたタイミングが、自然な買い替えのサインです。
2. 格安SIMやMVNOの動向をチェック
楽天モバイルをはじめ、mineo(マイネオ)やIIJmio(アイジェイアイミオ)といったMVNOと呼ばれる事業者も、基本的にはドコモやau、ソフトバンクのネットワークを借りてサービスを提供しています。つまり、親会社である大手キャリアの動向と運命を共にします。大手が4Gを提供し続ける限り、格安SIMでも4Gは使い続けられます。ただし、今後「4G専用プラン」がさらに格安になったり、逆に5Gプランへの移行を推奨するキャンペーンが増えたりする可能性はあります。
3. 新しいサービスや料金プランにアンテナを張る
キャリア各社は、5Gの普及を進めるために、5G対応プランを魅力的に見せる料金戦略をとることが予想されます。たとえば、「データ容量が増える」「おトクなセット割が登場する」などです。4Gがずっと使えるからといって、その動きを完全に無視してしまうと、気づかないうちに割高な料金プランに留まってしまうかもしれません。情報収集だけはゆるく続けておくのがおすすめです。
4. どうしても不安なら、今すぐできる小さな対策を
「頭では大丈夫だとわかっていても、心配で仕方がない」という方は、次のことを今日から始めてみてはいかがでしょうか。たとえば、今の端末の動作が遅く感じるなら、次の買い替え候補だけでもリストアップしておく。あるいは、キャリアの公式サイトで、自分の契約プランを改めて見直してみる。これらの行動が、漠然とした不安を解消してくれるはずです。
まとめ:4Gはいつまで使えるのか、その答えと心構え
「4Gはいつまで使えるのか?」という疑問への最終的な答えはこうです。
大手キャリアは4Gの終了時期を決めておらず、少なくとも2030年代半ばまでは、当たり前のように使い続けられる可能性が極めて高い。
もちろん、技術の進歩は日進月歩なので、未来を断言することは誰にもできません。ただ、3Gの停波にも約20年かかった歴史と、4Gが社会インフラとしてあまりにも深く浸透している現状を考えれば、突然お知らせが来て慌てるような事態にはなりません。
大切なのは、「4Gの終了」という漠然とした不安に振り回されるのではなく、ご自身のスマホライフをどう快適にしていくか、という前向きな視点です。今の端末を大切に使い続けるもよし、わくわくする最新の5G端末を試してみるもよし。その選択肢が、まだまだ長い間、私たちの手の中にあるということを、どうか安心して受け取ってくださいね。

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