「まだ動くし、壊れるまではこのまま使おうかな」
そう思って、2017年に買ったiPad第5世代を手放せずにいる方、結構多いんじゃないでしょうか。ネットを見るくらいなら問題ないし、動画も見られる。でも、ちょっと待ってください。
その「まだ使える」には、実は見えない落とし穴があります。
この記事では、iPad第5世代がいつまで使えるのか、具体的な寿命のサインと、買い替えに最適なタイミングを整理して解説します。セキュリティ面で不安を感じている方や、そろそろ動きが重いと感じている方は、ぜひ参考にしてください。
iPad第5世代はいつまで使える?もうOSのサポートは終わっている
まず最初に、はっきりとお伝えします。
iPad第5世代は、2023年9月にリリースされたiPadOS 17の対象外になりました。つまり、最新のOSにアップデートできないんです。最終的なOSのバージョンは、iPadOS 16.7系となります。
「OSが新しくならないくらいで、何が問題なの?」と思いますよね。
問題は、アプリの非対応と、何よりセキュリティ面のリスクです。
Appleは古いOS向けに、緊急のセキュリティアップデートを配信してくれることがあります。実際、2024年8月や2025年3月にも、iPadOS 16.7向けのアップデートが提供されました。とはいえ、これはAppleの「善意」に過ぎません。いつこの対応が打ち切られても、文句は言えないんです。
安全に使うことを考えると、2025年中には次のステップを考えたほうがいいでしょう。ネットや動画視聴だけの自己責任での利用なら、物理的に壊れるまで使うことも可能ですが、おすすめはできません。
買い替えを判断する3つの寿命サイン
「なんとなく不安だけど、まだ動くし」と思っていると、買い替えのタイミングを逃してしまいます。以下の3つのサインに、心当たりはないでしょうか。
1. アプリがアップデートできず、使えなくなり始めている
これが、最も日常生活に直結するサインです。
特に、銀行や証券会社、クレジットカード、ネットショッピングのアプリは、セキュリティを保つために対応OSの条件がどんどん厳しくなっています。ある日突然、「このアプリを使うにはiPadOS 17以降が必要です」と表示されて、ログインすらできなくなる。そうなると、もうその端末ではお金の管理も買い物もできません。
実際に、すでにいくつかのアプリで非対応の動きが出始めています。必要なアプリが使えなくなった時が、買い替えの明確なサインです。
2. バッテリーの減りが明らかに早い
2017年発売のiPad第5世代は、使い方にもよりますが、すでに7年以上が経過しています。リチウムイオンバッテリーの寿命は、どんなに丁寧に扱っても確実に縮んでいます。
「充電しても1時間も持たない」「寒い日はすぐに電源が落ちる」というレベルなら、バッテリーの寿命は尽きかけていると思ってください。
Appleでのバッテリー交換サービスはありますが、費用は15,000円〜20,000円程度が相場です。正直、この金額を当時の端末に投資するよりも、新しいiPadの購入資金に充てるほうが、ずっと賢い選択です。
3. 動作が重く、普段使いにストレスを感じる
iPad第5世代の心臓部は、A9チップです。
もちろん、当時は快適でした。でも、今のアプリやウェブサイトは、当時よりもずっと重く、複雑になっています。
- Safariでウェブサイトを開くのに時間がかかる
- 文字入力でキーボードが一瞬固まる
- アプリを切り替えるたびに画面がカクつく
こういった小さなストレスが積み重なると、iPadを開くこと自体がおっくうになってしまいますよね。それはもう、道具としての役割を果たせていない状態です。
買い替えにおすすめのiPadはこれだ
さて、「やっぱり買い替えよう」と決断したら、次に悩むのが「どのiPadにすればいいの?」ですよね。
ここは、長い目で見て損をしない、コストパフォーマンス最優先の選び方をご紹介します。
第1候補:iPad(A16チップ搭載モデル、2025年発売)
今、iPad第5世代からの買い替えで最もおすすめできるのが、最新の無印iPadです。チップにA16を搭載し、ストレージも128GBから選べるので、普段使いで困ることはまずありません。
- 価格:58,800円(税込)〜
- ここが◎:最新OSに長く対応できる。処理速度もストレスフリー。USB-C対応でケーブル類も現代的に。
- ここが△:特になし。強いて言うなら、Apple Pencilが第1世代対応であることくらいです。
第2候補:iPad(第10世代、2022年発売)
Appleの公式ストアでは販売が終了していますが、家電量販店やオンラインの在庫があれば、非常にお得に手に入ります。デザインもチップも現代的で、iPad第5世代とは次元が違う快適さです。
もうワンランク上を狙うなら:iPad Air(M3チップ搭載モデル)
「どうせ買い替えるなら、今度こそ長く使いたい」「イラストを描いたり、動画編集もやってみたい」という方には、iPad Airが最適解です。
- 価格:98,800円(税込)〜
- ここが◎:Macにも使われるMシリーズチップのパワーは圧倒的。今後何年もOSアップデートの先頭集団でいられます。Apple Pencil Proにも対応。
- ここが△:無印iPadに比べると、価格はそれなりにします。
これだけは絶対にやめて!NGな買い替え
「できるだけ安く済ませたいから」と、中古のiPad第6世代や第7世代に手を出すのは、絶対に避けてください。
これらも既にOSのメジャーアップデート対象外になっているか、時間の問題です。せっかくお金を払っても、またすぐに「いつまで使えるんだろう…」という悩みを抱えることになります。「安物買いの銭失い」にならないよう、注意しましょう。
もし、まだ使い続けるなら…今すぐやるべき応急処置と、絶対にやってはいけないこと
「わかった。でも、買い替えまでもう少し時間がほしい」という方のために、リスクを少しでも減らす方法と、絶対に守るべきルールをお伝えします。
少しでも快適にするための応急処置
- 使わないアプリ、写真、動画を整理する:ストレージに十分な空き容量を作るだけで、動作が多少改善されることがあります。
- バックグラウンド更新をオフにする:設定から、使っていないアプリが裏で動くのを制限しましょう。
- 視覚効果を減らす:「設定」→「アクセシビリティ」→「動作」で「視差効果を減らす」をオンにすると、画面のアニメーションが減って操作感が軽くなることがあります。
絶対にやってはいけない、たった一つのこと
応急処置をすれば、まだしばらくは動画を見たり、ウェブを見たりはできるでしょう。
でも、ネットバンキング、証券取引、クレジットカード情報の入力だけは、今すぐやめてください。
アプリが動いていても、OSのセキュリティに穴があれば、そこから個人情報が抜き取られるリスクがあります。特に、「ゼロデイ攻撃」と呼ばれる、修正パッチがまだ存在しない脆弱性を狙った攻撃に対して、OSの更新が終わった端末は無防備も同然です。金融系の操作だけは、必ずサポート対象の端末で行うようにしてください。
まとめ:iPad第5世代は「いつまで」を決める時
重ねてになりますが、iPad第5世代はOSのメジャーアップデートが終了しています。2025年現在、セキュリティ面を考慮すると「いつまで使えるか」の答えは、「そろそろ買い替えを真剣に考えたほうがいい」です。
毎日のちょっとしたストレスから解放されて、最新のiPadでサクサクと作業できる快適さは、それだけで価値があります。そして何より、大切な個人情報を守ることにもつながります。
今お使いの端末は、Apple Trade Inや家電量販店の下取りプログラムで、わずかながら新しいiPadの足しにできるかもしれません。まずは、お近くの販売店で最新モデルを実際に触ってみて、その差を体感してください。

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