パソコンを長く使っていると、誰でも一度は考えますよね。
「このCPU、いつまで現役でいけるんだろう?」
特に2018年ごろに自作PCを組んだ方にとって、Core i7-8700は思い入れのあるパーツでしょう。発売から8年が経とうとしている2026年、そろそろ本気で買い替えを検討している方も多いはずです。
この記事では、i7 8700が2026年時点でどこまで使えるのか、どんな症状が出たら買い替え時なのかを、実際の使用感ベースでお伝えします。結論を先に言うと、用途によって答えは大きく変わります。今すぐ買い替える必要がない人もいれば、すでに限界が来ている人もいます。ご自身の使い方と照らし合わせながら読んでみてください。
まずは基本スペックの整理。i7 8700ってどんなCPUだった?
i7 8700は2017年10月に登場した、第8世代Coreプロセッサのひとつです。当時としては画期的な6コア12スレッド構成で、それまでの4コア8スレッドが主流だったi7シリーズを大きく進化させました。
スペックをざっくり振り返るとこんな感じです。
- 6コア12スレッド
- ベースクロック3.2GHz、ターボブースト最大4.6GHz
- TDP 65W
- 対応メモリはDDR4-2666まで
- 対応ソケットはLGA1151(300シリーズチップセット)
当時はゲーミングPCの定番CPUとして人気を博し、「6コアもあれば当分安泰」と言われていました。実際、2022年ごろまでは多くのユーザーが現役で使い続けていたのも事実です。
しかし2026年となると話は別。最新のCPUと比べて何が厳しくなってきたのか、具体的に見ていきましょう。
2026年、普段使いではまったく問題なし。ただし条件がある
結論から言うと、Webブラウジングや動画視聴、Office系の書類作成といった軽めの作業であれば、i7 8700は2026年でもまったく問題なく使えます。
6コア12スレッドというスペックは、こうした日常用途には十分すぎるほどです。実際に使っているユーザーの声を見ても、「ブラウザでタブを20〜30個開くくらいならサクサク」「4K動画の再生も余裕」といった報告が大半を占めています。
ただし条件がひとつ。それはシステムドライブにNVMe SSDを使っていることです。
もし今でもHDDにWindowsを入れているなら、CPU以前にそこが大ボトルネックです。Crucial P3 Plus 1TBあたりのNVMe SSDに換装するだけで、見違えるほど快適になります。i7 8700のマザーボードはPCIe 3.0までですが、それでもSATA SSDとは体感速度がまったく違います。
Windows 11にも公式対応していますし、TPM 2.0もクリアしています。2026年時点で噂されているWindows 12についても、おそらく非公式ながら動作する可能性は高いと見られています。Microsoftがさらに厳しい要件を課さない限り、OS面で即アウトになる心配は小さいでしょう。
ゲーム用途はそろそろ限界。CPUボトルネックが深刻に
ここが多くの方が一番気になるポイントだと思います。
正直に申し上げると、2026年の最新ゲームを快適にプレイしたいなら、i7 8700は買い替えを推奨します。
理由はCPUボトルネックです。最近のゲームは6コアでは足りず、8コア以上を前提に設計されることが増えています。さらにシングルスレッド性能も、最新CPUと比べると大きく見劣りします。
たとえばGeForce RTX 4060クラスのGPUを積んだ場合、i7 8700ではGPUの性能を100%引き出せません。Cyberpunk 2077やホグワーツレガシーといった重いタイトルでは、フレームレートが伸び悩み、特に最低FPSが30を下回るシーンも出てきます。
eスポーツ系の軽いゲームならまだ戦えます。APEX LegendsやVALORANTを1080pでプレイする分には、144fps前後をキープできるケースも多いです。
しかしMicrosoft Flight Simulator 2024のような超重量級タイトルでは、CPU使用率が常に100%に張り付き、カクつきが頻発します。「せっかく高いグラボを買ったのに性能を活かしきれない」という典型的な症状が出始めるのが、2026年のi7 8700だと考えてください。
動画編集・クリエイティブ用途は「待てる人」ならアリ
動画編集や3Dレンダリング、AI関連処理となると、i7 8700の6コア12スレッドはかなり厳しい部類に入ります。
具体的には、Core Ultra 7 265KやRyzen 7 9700Xといった2025〜2026年のミドルハイCPUと比べると、マルチスレッド性能で約2倍以上の差がつきます。Cinebench R23のマルチスコアで言えば、i7 8700が約8,500点なのに対し、最新の8コアCPUは18,000点を超えてきます。
つまり、動画のエンコード時間が倍以上かかるということです。
ただ、これが問題になるかどうかは使い方次第。趣味でたまに動画を編集する程度で、エンコード中にコーヒーを飲みながら待てる人なら、i7 8700でもまったく問題ありません。一方、仕事で毎日レンダリングする人や、納期に追われるフリーランスの方は、電気代の差も含めて買い替えを強くおすすめします。
見落としがちな電気代問題。年間で数千円の差が出る
i7 8700はTDP 65Wと控えめに見えますが、実際に高負荷をかけると100W近くまで消費電力が跳ね上がります。そして何より、アイドル時の消費電力が最新CPUに比べて高いんです。
Core Ultra 5 225Fあたりの最新CPUは、アイドル時で10W以下に抑えられることも珍しくありません。一方、i7 8700のシステム全体では40W〜60Wほど消費しているケースが多く、1日8時間使うと年間で数千円の電気代の差になります。
「数千円くらいなら」と思うかもしれませんが、あと3年使うと考えると1万円以上の差です。最新のミドルクラスCPUに買い替えた場合、性能アップだけでなく電気代の節約にもなるという視点は覚えておいて損はありません。
2026年ならではの「中古マザー問題」
i7 8700を使い続けるうえで、実はこれが一番深刻かもしれません。
LGA1151ソケットのマザーボードは、すでに新品ではほぼ入手できません。中古市場でも流通量が減っており、Z370やH370チップセットのマザーは希少価値が上がっています。
もし今お使いのマザーボードが故障した場合、交換用に中古を探すと1万円以上かかることもざらです。しかも状態は玉石混交で、いつまた壊れるかわからないリスクもあります。
「マザボが壊れたらその時が買い替え時」と割り切っている方も多いですが、突然の故障は本当に困りますよね。今のうちにASUS TUF GAMING B760-PLUS WIFIクラスの最新マザーとCPUを視野に入れておくのも賢い選択です。
セキュリティ面の不安。MeltdownとSpectreの影響は今も続く
2018年に大騒ぎになったMeltdownとSpectreの脆弱性。i7 8700はこの影響をまともに受けた世代で、マイクロコードアップデートによるパフォーマンス低下が数%発生しています。
2026年現在、OSやブラウザはこれらの脆弱性対策が組み込まれているのが当たり前。パッチが重なるたびに、数%ずつ性能が目減りしている可能性は否めません。仮想マシンをよく使う方や、コンテナを多用する開発者の方は、この影響がより顕著に出る傾向があります。
結局i7 8700はあと何年使える?買い替え時のサインまとめ
ここまで読んでいただいた方なら、すでにご自身の答えが見えているかもしれません。最後に買い替えを検討すべき具体的なサインをまとめます。
まだ使い続けても大丈夫なケース
- ブラウジングや動画視聴、Office作業がメイン
- 軽めのゲームしかプレイしない
- 動画編集は趣味で、処理時間は気にならない
- SSD換装済みで、動作のもっさり感を感じていない
買い替えを推奨するサイン
- 最新のAAAタイトルを快適にプレイしたい
- グラボをRTX 4070以上にアップグレードしたのにFPSが伸びない
- 動画編集やレンダリングが仕事で、時短したい
- マザーボードの調子が悪い、または故障が心配
- 電気代を少しでも抑えたい
i7 8700は2026年現在、ライトユーザーにとってはまだまだ使えるCPUです。ただしヘビーな用途では限界がはっきり見えてきています。買い替えるならCore Ultra 5 245KやRyzen 5 9600Xあたりがコスパ良好でおすすめです。性能はi7 8700の2倍以上、消費電力も抑えられて、まさに買い替えの理想的なタイミングと言えるでしょう。


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