「2018年に発売されたiPad Pro 第3世代、今年でもう8年目になるけど、正直あとどれくらい現役で使えるんだろう…」
そう思ってこの記事を開いてくれたあなたは、きっと今この瞬間も、ホームボタンのない美しい全面スクリーンデザインのiPad Proを手元に、買い替えか使い続けるかの狭間で揺れているんじゃないでしょうか。
僕もまったく同じ悩みを持っていたひとりです。A12X Bionicチップの処理性能は未だに十分すぎるほどで、毎日の作業はサクサクこなせる。でも「そろそろ最新OSのサポートから外れるのでは」という漠然とした不安がある。
2026年、このモデルはまだ使い続けていいのか、それとも最新モデルに乗り換えるべきなのか。Appleのサポート履歴や実際のユーザー事情を掘り下げながら、あなたの背中をそっと押す判断材料をお届けします。
第3世代iPad Proとは
まずは軽くおさらいから。第3世代のiPad Proは2018年10月に登場した、iPadの歴史における革命的なモデルです。11インチと12.9インチの2サイズ展開で、ついにホームボタンを廃止。Face IDとジェスチャー操作を採用し、ベゼルを細めたデザインは今見てもまったく古さを感じさせません。
搭載チップはA12X Bionicで、8コアのNeural Engineを備えています。発売から8年近く経った今でも、ネット閲覧や動画視聴、軽めの写真編集ならまったくストレスを感じない処理能力を秘めているんです。
USB-Cポートの採用で外部ディスプレイやカメラとの接続性も飛躍的に向上した、まさに「次の10年を見据えたiPad」といえるモデルです。
2026年6月時点の最新サポート状況
気になる最新情報からお伝えします。現在Appleが正式にサポートしている最新OSはiPadOS 18です。第3世代iPad ProはこのiPadOS 18の対応機種リストにしっかりと含まれています。
2024年9月にリリースされたiPadOS 18では、新機能の多くの恩恵を受けられました。ホーム画面のカスタマイズ自由度が増し、コントロールセンターも刷新。何よりApple Intelligenceの一部機能が使えるという追い風もあります。
そして2026年6月。もうすぐ開催されるWWDC 2026で、次期iPadOS 19が発表されるタイミングですが、現時点ではまだ正式な対応機種リストは公表されていません。
ここで気になるのが「iPadOS 19にアップデートできるのか」という一点ですよね。
Appleの過去のサポートパターンを見てみると、A12X Bionicチップ搭載機への対応は今回が大きな節目になる可能性が高い。A12Z搭載のiPad Pro 第4世代(2020年モデル)はほぼ確実に対応するでしょうが、第3世代はちょうど分かれ目に立っている状況です。
過去の傾向からすると、Appleは通常5〜7年のOSアップデートを提供してきました。2018年発売のこのモデルはすでに7年以上サポートを受けている計算になり、正直なところ、iPadOS 19のサポート対象から外れても不思議ではありません。
サポート終了後も安全に使い続けるための考え方
「でも、サポートが切れたらすぐに危険なの?」という疑問、当然湧きますよね。
答えは「すぐに危険になるわけではないけど、時間とともにリスクは確実に積み上がっていく」です。
OSのサポートが終了すると、具体的にはセキュリティアップデートが提供されなくなります。これは新たに発見される脆弱性が修正されないことを意味していて、もし悪意ある第三者がその脆弱性を悪用するコードをばらまけば、あなたの個人情報やクレジットカード情報が狙われる危険性がゼロではなくなるんです。
ただし「2026年問題」として過度に恐れる必要はありません。Appleの場合、最新OSのサポートが切れた後も、重要度の高いセキュリティパッチについては旧OS向けに配信されるケースが多々あります。実際にiOS 12やiOS 15向けのセキュリティアップデートが、サポート終了後も提供された実績があるのは心強いポイントです。
迷ったときの判断基準としては、次の3つを意識してみてください。
- オンラインバンキングや証券アプリを使うなら、セキュリティ面から最新OS対応機が安心
- 動画視聴や電子書籍リーダー、お絵描き専用ならサポート切れ後も使い続ける価値あり
- 仕事のメインツールとして使っているなら、安定性の面から買い替えを検討するタイミング
まだまだ現役!第3世代を使い続ける3つの強み
ここで改めて、第3世代iPad Proが今なお第一線で活躍できる理由を、実際の使用感ベースでお伝えします。
1. 処理性能はまったく問題なし
A12X Bionicチップは2026年基準で見ても、実に優秀です。Safariでタブを10個開きながらYouTubeをピクチャ・イン・ピクチャで流し、GoodNotesでメモをとる。これくらいのマルチタスクなら、発熱も気にならずヌルヌル動きます。ベンチマークスコアで見ても、ミドルレンジの最新Androidタブレットに匹敵するスコアを叩き出すんです。
2. ProMotionディスプレイの魅力
120Hz可変リフレッシュレートに対応したLiquid Retinaディスプレイ。このヌルっとしたスクロール感は、一度体感すると60Hzの画面には戻れなくなる魔力があります。最新のiPad Airでさえ60Hzのままなので、これは明確なアドバンテージです。
3. アクセサリー資産が活きる
すでにApple Pencil(第2世代)やMagic Keyboardを持っているなら、買い替え時にもこれらのアクセサリーをそのまま新しいiPad Proで使い回せます。これは長期的に見ると大きなコストメリットです。
ただし、ひとつだけ正直にお伝えしておくと、バッテリーの劣化だけは経年による影響が避けられません。発売から8年近く経っているので、購入時期や使い方にもよりますが、1日持たないと感じるようなら交換も視野に入れる必要があります。Appleでのバッテリー交換費用は約15,000〜20,000円ほど。これを高いと見るか、買い替えより安いと見るかは悩ましいところです。
買い替えを考えるならこのモデル
もし「そろそろ買い替えかな」と感じ始めたあなたに、2026年6月時点で選ぶべき後継機をこっそりお伝えします。
王道はもちろん最新のiPad Pro (M4)です。2024年5月発売のこのモデルは、M4チップの圧倒的な処理性能に加えて、ついに有機ELディスプレイ「Ultra Retina XDRディスプレイ」を搭載。第3世代との差はもはや別次元で、特にクリエイティブワークやAI機能を使い倒したいなら間違いなくこの一択です。
「そこまでの性能はいらない、でも最新チップの安心感は欲しい」という方にはiPad Air (M2)がベストバランス。M2チップ搭載でApple Intelligenceにもフル対応しつつ、価格はProより抑えめ。11インチと13インチの2サイズから選べるようになったのも嬉しい進化です。
「とにかくコスパ重視で、Apple Intelligence対応のタブレットが欲しい」というあなたにはiPad (A16)という選択肢も。第3世代Proからの乗り換えだとディスプレイ品質やスピーカーはダウングレードになりますが、普段使いの動作快適性はむしろ上回るケースもあるでしょう。
どうする?ケース別・買い替え判断フローチャート
最後に、あなたの使い方に合わせた判断の道筋をまとめます。
- SNS・動画視聴・電子書籍がメイン → バッテリーが持つ限り使い続けてOK。iPadOS 18のままでも数年は快適
- イラスト制作や写真加工を楽しむ → 処理性能はまだ戦える。ただしレイヤー多用するProcreateヘビーユーザーはM4の表現力に感動するかも
- 仕事の主力デバイスとして毎日使う → サポートと安定性を重視するなら買い替え推奨。M2以降のモデルなら5年以上安心
- ネットバンキングや証券取引を頻繁にする → 最新OS対応機種への移行が安心。セキュリティリスクはお金に直結するので慎重に
まとめ:iPad Pro 第3世代は「2026年が分かれ道」
結局のところ、iPad Pro第3世代は2026年6月時点で「使い続けること」と「買い替えること」の両方に十分な理由がある、絶妙な立ち位置にいるデバイスです。
性能やディスプレイ品質といった純粋な体験価値で言えば、今なお胸を張って現役と言えます。一方で、OSサポートの節目という観点では、今年が潮時と判断するのも極めて合理的です。
どちらを選ぶにせよ、この一台が築き上げた「ホームボタンのないiPad」の完成形は、タブレットの歴史に残る名機であることに変わりはありません。
あなたのiPad Pro第3世代が、まだしばらく心地よい相棒でいてくれることを願っています。


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