「押入れから出てきたiPhone4s、まだ使えるのかな」
あの手のひらに収まるコンパクトなボディ、スティーブ・ジョブズ氏が最後に手がけたモデル。懐かしさと愛着で捨てられずにいる人も多いはずです。
でも、2026年の今、実際に使おうとするとどうなのか。
通話はできるの?LINEは?バッテリーはどうするの?
この記事では、iPhone4sを「現在も使えるか」という視点で、実際の動作状況から注意点まで本音でお伝えしていきます。
iPhone4sが「使える」範囲とは?2026年の現実ライン
結論から言うと、使い道を限定すれば、今でも使えるのがiPhone4sです。
ただし、最新のスマホと同じ感覚で使おうとすると間違いなく挫折します。まずは2026年時点で「できること」「できないこと」の境界線をはっきりさせておきましょう。
電話・SMSは問題なく使える
3G回線はキャリアによって停波済みですが、ソフトバンクの3Gハイスピード(プラチナバンド)は2024年7月末に完全停波しました。つまり、ドコモ・au・ソフトバンクすべてで3Gは終了しています。
「じゃあ通話できないの?」と思うかもしれませんが、iPhone4sにはGSM/W-CDMA対応モデルがあり、海外の一部地域ではまだ通話可能です。ただし国内では、通話目的での実用はほぼ終了したと考えてください。
国内でSIMを挿しての通話は、現状できません。
Wi-Fi運用ならまだまだ現役
SIMが使えなくても、Wi-Fiにつなげばまだまだ遊べます。
具体的にはこんな使い方です。
- 音楽プレーヤー(iPod代わり)
- ポッドキャスト視聴
- Safariでの簡単なウェブ閲覧
- 写真・動画ビューワー
- 目覚まし時計やカレンダー管理
特に音楽プレーヤーとしての完成度は今でも驚くほど高い。コンパクトで軽く、ポケットに入れても邪魔になりません。有線イヤホンジャックも搭載しているので、ワイヤレスイヤホンが苦手な方にも優しい端末です。
アプリの使用はどこまでできる?iOS 9.3.6の壁
iPhone4sの最終iOSバージョンは9.3.6です。
これがアプリ事情に大きく影響しています。
ストアからダウンロードできるアプリは限られる
App Storeにはアクセスできますが、多くの人気アプリはiOS 11以上、あるいはそれ以降のバージョンを要求してきます。
たとえば以下の主要アプリの状況を見てみましょう。
- LINE:iOS 15.0以上必要。インストール不可
- YouTube:iOS 15.0以上必要。インストール不可(※ブラウザからはギリギリ視聴可能な場合あり)
- X(旧Twitter):iOS 14.0以上必要。インストール不可
- Instagram:iOS 15.0以上必要。インストール不可
- Google マップ:iOS 15.0以上必要。インストール不可
- Spotify:古いバージョンならダウンロード可能な場合あり。一度購入済みであれば「入手済み」タブから古い互換バージョンを落とせることも
つまり、SNSや最新アプリをバリバリ使う端末としては完全に役目を終えています。
Safariは意外と使える
ブラウザはiOS 9.3.6のSafariでも、軽めのサイトなら十分閲覧できます。SSL/TLS対応もギリギリされていて、Google検索やニュースサイトの閲覧は可能です。
ただし、表示が崩れたり、重いサイトでは途中で落ちたりすることも。あくまで「サブ端末」「非常用」と割り切るのが精神衛生上よさそうです。
2026年に使うならバッテリー交換は必須
発売から15年近く経過しているiPhone4s。内蔵バッテリーは確実に劣化しています。
バッテリーの最大容量を確認しよう
設定アプリから「バッテリー」→「バッテリーの状態」を見てみてください。80%を切っているようなら、すぐにでも交換を検討したいレベルです。
実際、未交換の個体なら50%台に落ち込んでいても不思議ではありません。充電しても数十分でバッテリー切れ、なんてこともよくあります。
自分で交換できる?費用感は?
iPhone4sは比較的分解しやすいモデルです。背面パネルをスライドして外せばバッテリーにアクセスできます。
Amazonなどで互換バッテリーが1,000円前後で手に入りますし、工具セット付きのものなら初心者でも挑戦しやすいでしょう。
ただし以下の点にはご注意を。
- 互換バッテリーの品質にはバラつきがある
- 交換作業はあくまで自己責任
- 膨張したバッテリーの取り扱いは特に慎重に(発火リスクあり)
- 修理業者に依頼する場合は3,000〜5,000円程度が目安
「動かなくなったらそれまで」と割り切れる人以外は、無理に自分でやらずプロに任せるのが安全です。
iPhone4sを今も「使いたい」あなたへおすすめの活用法
ここまで読んで「やっぱり使えないのか…」と思った方、ちょっと待ってください。
使い方を絞れば、iPhone4sは唯一無二の魅力を放つ端末に変わります。
iPod代わりの高音質ミュージックプレーヤー
iPhone4sにはDACチップが搭載されており、イヤホンジャック直挿しでの音質はマニアの間でも評価が高いんです。Apple Musicの古いバージョンが動けばなお良し、動かなくともPCから取り込んだ楽曲を楽しむ専用機として最高です。
ストリーミング全盛の時代に、あえて「手元の曲だけ」を持ち歩く贅沢。集中して音楽を聴きたいときの相棒にぴったりです。
子どものおもちゃ・カメラデビュー機に
SIMなし、Wi-Fiのみの運用なら、子どもに触らせる初めての端末としても優秀。SNSやゲームに夢中になる心配もなく、カメラやボイスメモで遊ぶくらいの安心設計です。
800万画素の背面カメラは、今見るとむしろフィルムライクな写りで味があるという声も。あえてエモい写真を撮るツールとして楽しんでいる人もいます。
目覚まし時計・デジタルフォトフレームとして余生を
机の上にドックを置いて、常時充電しながら時計表示。あるいはスライドショーで家族の写真を流しておくデジタルフォトフレームとしても素敵です。
3.5インチの小さな画面が、かえってインテリアに馴染みやすいんですよね。
セキュリティリスクは大丈夫?最新の注意点
古いOSを使い続ける以上、セキュリティ面は正直「万全」とは言えません。
iOS 9.3.6の最終セキュリティアップデートは2019年。以降、新たな脆弱性が見つかっても修正されていません。
どんなリスクがあるのか
- Safari経由でのマルウェア感染
- 不正アプリによる情報漏洩
- 同じWi-Fiネットワーク内の他端末への影響(まれですがゼロではない)
対策としてできること
- 重要なアカウント(Apple ID、Google等)へのログインは避ける
- 怪しいサイトにはアクセスしない
- Wi-Fiネットワークも信頼できるものだけに限定する
- Apple IDは二段階認証を必ず設定しておく
「ネットにほとんどつながない音楽専用機」という使い方なら、このあたりのリスクも気になりにくくなります。
買い替えを検討するなら?サイズ感の近い現行iPhone
「iPhone4sのサイズ感が好きだけど、やっぱりちゃんと使える端末が欲しい」
そんな方に向けて、コンパクトな現行モデルをピックアップします。
iPhone SE(第3世代)
iPhone SE (第3世代)は4.7インチディスプレイ。iPhone4sよりは大きいですが、今の基準で言えば十分コンパクトな部類です。ホームボタンも健在で、Touch IDも使えます。5G対応で、これから長く使うなら安心感があります。
iPhone 13 mini
iPhone 13 miniは5.4インチ。ミニシリーズはこの世代で終了してしまいましたが、片手に収まるサイズとFace IDのバランスが秀逸です。中古市場で状態の良いものを探せば、コスパ良く手に入ります。
もちろん、最新のiPhone 16シリーズもコンパクト設計が進んでいます。予算に合わせて検討してみてください。
まとめ:iPhone4sは2026年、「割り切り」がすべて
iPhone4sは、2026年現在、メインスマホとして使うのは正直厳しいです。
通話はキャリアの3G停波で使えず、アプリもほとんどが非対応。バッテリーも消耗していて、実用には交換が必須です。
でも、だからといって「ゴミ」ではありません。
音楽を聴く。写真を撮る。机の上の時計にする。子どものおもちゃにする。
そんな「一点豪華主義」の使い方なら、まだまだ魅力を放ってくれます。
「いつまで使えるか」の答えは、あなたが何を求めるかで変わるんです。
どうしても実用的な端末が必要なら、無理せずiPhone SEやミニモデルへの買い替えを。
でも、「あの頃」を思い出させてくれるお守りのような存在として、これからもiPhone4sは手元に置いておく価値がある。私はそう思います。


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